○第112回目 計算式の分析の活用例
第107回から前回までのマクロの活用例です。
二段階活用をします。
第一段階は、目で見てチェックする場合です。
複雑な計算式のセルにあわせて、計算式の中の座標参照マクロを動かします。
第一に、計算式の取得が必要かどうかを聞きます。前の処理での座標が残っていますので、前のままでいい場合は、1以外を入れます。
コンボボックスが出てきます。矢印キーでおくっていくと、座標が出てきます。そこで目的となる座標に移動です。シート間も移動しますので便利です。
移動先で、何かもっと調べたいときは、終了とします。そこでいろいろ調べものをして終わったら、また、このマクロを動かします。前の情報が残っているので計算式の取得はノーとします。そこで次の項目の座標にいくことができます。元の計算式の座標も入っていますので、そこへの移動も可能です。
ある場所でさらに先を見てみたいときは、このマクロを動かし、計算式を取得します。後は大体同じとなります。
複数の計算式の座標を貯めることもできますが、それは余力があったときでいいと思います。あまり多すぎますと、どの座標がどんな意味を持っていたのか覚えられなくなってしまいますから、混乱の元です。
この操作での問題点は、記録が残らないことです。簡単なものなら、確認後チェック済みとしておけばいいのですが、複雑な場合とか、誰かに説明をする必要がある場合とかは、文書化する必要があります。
そこで第二段階目のものです。
第111回で照会した、「計算式で参照されている場所の情報を集めた一覧表の作成」です。途中途中で情報を文書化しておけば、後の処理がしやすくなります。私の場合は、一覧表は新しいエクセルシートとなりますが、エクセルでは情報の加工が面倒なので、いったんテキストエディタにコピーしています。意外とエクセルは新しいシートを作るだけでも容量が大きくなってしまうので、小容量化にも適しています。
印刷してチェックしたり、コメントを追記したりして資料として整理します。また、QXマクロの中で便利だったのは、文字罫線で囲うという処理です。計算式の内容一覧表は、同じ形式なのでつなげてしまうと、どこから始まっているのかわかりづらくなるので、一回ごとに枠で囲みます。ブロック単位に整理されるので見やすくなります。
この部分を例としてやってみます。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 印刷してチェックしたり、コメントを追記したりして資料として ┃
┃整理します。また、QXマクロの中で便利だったのは、文字罫線で囲 ┃
┃うという処理です。計算式の内容一覧表は、同じ形式なのでつなげ ┃
┃てしまうと、どこから始まっているのかわかりづらくなるので、一 ┃
┃回ごとに枠で囲みます。ブロック単位に整理されるので見やすくな ┃
┃ります。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
(末尾の罫線がおかしくなっていますが、ここでの表示上どうしようもないようです)
となります。(解除機能もありますので、やり直しが簡単にできます)
この一覧表で問題になるのは、計算式が主であるため、説明文字が少ないことです。このマクロではできるだけ文字情報をとるようにしています。座標のほかに、シート名、列見出し、行見出し、セルの値などです。でも不十分です。
この場所について調べなおしたいということがあります。この場合は、指定位置へのジャンプマクロが有効です。このマクロでは、シート間の移動もできるのですが、わずらわしいときは手操作でシートを移動させて、シート内の移動マクロを動かします。
位置は、-で区切って、列の場合は列記号でも列番号でも可能としています。また、おおよそ移動として、カーソルのある列のある行、カーソルのある行のある列という指定もできます。前者の場合は2-とか、後者の場合は-6とかです、それぞれ、カーソルのある行のB列、カーソルのある列の6行目に移動します。(通常コマンドの編集-ジャンプでも大差はないかもしれません)
そんなこんなで、必要な情報を調べて資料を整理していきます。
文字罫線で囲ったものにインデントなどでアクセント(前空白、タブ、引用符など)をつけて、計算式の深さを表すこともできそうですね。
【やってみた率直な感想】
資料として残る。
次の日の再開がスムーズにできる。
操作が面白いので、疲れない。
資料が膨大になる可能性があるので逐一コメントを付すなどして整理をしないと後で見るとわからなくなる。
ある一部を他人に依頼し作業を分担することができる(できそう)。
文書化するので、頭が混乱しない。
だいたいは印刷するので、画面を見っぱなしということがなく、目が疲れない。

0 件のコメント:
コメントを投稿