○第159回目 範囲に名前を付ける。その名前を使った処理のメリット及び課題
第157回目で紹介した機能
1.指定した範囲を、指定したセルに名前として書き込む
2.名前のあるセルを指定して、その範囲を選択する。
3.名前がつけられた範囲を全部表示させて、その中から必要な場所に飛ぶ。
メリット
範囲印刷が簡単にできます。列行を挿入等しても、範囲は自動的に変わってくれます。
指定範囲が簡単に選択できます。その後のコピーなどの処理につながります。
名前の付いた場所を、範囲選択することができるので、場所の移動ができます。
課題
・選択した範囲を修正できないか。
印刷範囲を修正したいという場合があります。また、印刷以外の処理では、処理範囲が異なる場合が考えられます。
例えば、印刷ではタイトルは必要だが、罫線を設定する場合は、タイトル部分は不要で表部分のみでよいということがあります。この場合、二つの範囲に別々の名をつけるという対応方法も考えられますが…=⇒数が多くなるのは覚えるのが大変です。
タイトル部分だけではなく、終わりの部分(例えば、欄外の注など)も除外することもあります。
そこで、終わりの部分はShiftを押しながらカーソルで変えられようにします。
範囲の修正
0.名前がはいっているセルにカーソルをおいて実行
1.該当範囲を選択し、選択座標情報を取得する。
2.範囲の修正1 1-0とか、除外列・行数を指定する。その範囲を指定して終了。
3.範囲の修正2 カーソルを動かしてその範囲を修正し、終了。
2.です。
選択範囲座標の情報から、入力した除外列行数の値を元に、修正します。列は最終的には列番号で考えます。
除外列行数を分解しそれぞれの数値を取得します。
それらによって、新しい範囲の列番号-行番号が求められます。列番号から列記号に変換して新しい範囲を指定します。
3.です。
選択範囲の座標を初期値として、座標を入力できるapplication.inputboxを出します。
カーソルを動かして新しい範囲を指定します。
Shiftを押しながら指定すれば、末尾が変わります。
Shiftを押さなければ、最初の場所からの指定になります。この場合は、指定したい先頭位置を指定した後に、Shiftを押しながら末尾を指定することになります。
指定が終わったら、Enterキーを押して新しい範囲を指定します。
プラスとして、先頭のセルを指定して、列行数を指定することによって、指定範囲を決める、さらにカーソルでの調整ができる、というマクロも考えられます。
これは、上の、2.範囲の修正1、3.範囲の修正2の利用で簡単にできます。
2010年11月6日土曜日
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