2009年1月17日土曜日

第105回目 ハイパーコピデルはどのくらい便利なのか?

○第105回目 ハイパーコピデルはどのくらい便利なのか?

□ハイパーコピデルのいいところは何ですか。
=⇒まずは、コピー関係の処理に強いということです。マクロを作っているとき、あの部分を持ってきて、それを修正しようということがあります。そのときのコピーが楽です。
 まず、貼付ける場所を決めます。それから、画面を動かしていって、コピーしたところを探していきます。見出しジャンプも効きますから、大きく動かしてその後小さく動かして目的の場所に移動します。目的の場所でエンターキーと矢印キーでコピーもとを指定します。通常は行単位が多いので、上下の矢印キーだけで十分です。範囲を指定後にエンターキーを押すと、元も場所に、コピーもとがコピーされます。画面も元の場所に戻っています。離れているときなどは効果抜群です。
□コピー作業での他の例をあげてみてください。
=⇒ 前の事例の場合ですが、コピーもとから指定することも可能です。これも便利な機能です。つまり、ここにあれをコピーするという場合と、これをあそこにコピーするという場合の両方ができるのです。
 文字列をコピーする場合も同じです。コピーの範囲の最初をエンターキーで指定すると、カーソルが自動的に右に動いていきます。短いものならばそれを止めて微調整で範囲の指定ができます。もちろん長い文字列の場合もカーソルを止めて矢印キーで範囲指定できます。
 また、同じ操作で、*を押すことによって、移動にもなります。
 単にその行をコピーしたいときは、Bを押します。
□今、コピーと移動でしたが、削除はどのようにするのですか。
=⇒削除には、一字一字の削除、範囲削除、文末までの一気削除、一行削除があります。
キー操作としては、Deleteキー、範囲を指定した後でDeleteキー、BackSpaceキー、Tキーです。範囲指定の場合は、Dを押してから範囲を指定し、エンターキーなど(Spaceキー、Deleteキー)で削除するのが普通です。操作は、D、(カーソルが自動的に動く)、矢印キーで範囲を指定、エンターキーとなります。
 なお、文末までの削除はBackSpaceキー、一行削除はTのワンタッチです。
□場所が離れている場合便利そうですね。移動の機能で便利なのにはどんなものがありますか。
=⇒よく使うのが見出しジャンプです。操作は、M、(見出し一覧のダイアログが出る)、矢印キーで動かしたい見出しにあわせる、エンターキーとなります。
 小さい順位並べると、矢印キー、Home(行頭)、End(行末)、PageUp、Down、1(文頭)、2(文末)となります。また、QXエディタの特徴であるタブ式で複数のファイルの編集ができることに対応して、タブの移動ができます。前のタブヘはF1、後ろのタブヘはF2となります。
 違うタブの文字列をコピーすることも基本機能です。
 移動関係ではもう一つあります。今までの移動先(大事な操作の時のみ場所を取得)を覚えているので、その一覧表から移動することもできます。移動先一覧表は、F9ででます。ファイル名、行数、その行の内容が出ますので、おおよその見当ができます。
□動かした先の情報の履歴を持っているんですか。履歴という面でほかに何がありますか。
=⇒文字の挿入の機能はありますが、ハイパーコピデルの弱いところです。ワンタッチで入力のダイアログが出ますが、IMEをオフにしているので、漢字入力の場合は、変換キーを押してからとなります。ちょっと手間がかかります(この部分は改良されました)。それを補助する意味合いで、過去に入れた文字列を保存しています(現時点では最大40個)。それを呼び出して再利用ができます。再利用した文字列は一番先頭に来ます。
 同様の処理をしているのは、コピー・移動した文字列です。これも再利用ができます。これらは可変な情報なのですが、別に固定した情報も持っています。よく使う文字列を登録して利用しています。これも40個ありますので便利です。
 これらの情報は、ファイルに出力していますので、ハイパーコピデルを終了させ、再び動かしても、引き継がれ、終了前と同じように利用可能となります。
 補助機能として面白いのが、括弧の挿入です。括弧にはいろいろな種類がありますが、必要なものを登録して、指定した文字列を括弧で囲みます。括弧使いの人は泣いて喜びます。
□操作はどうなんですか。
=⇒基本はワンタッチで、後は矢印キーで指定し、エンターキーです。矢印キーは数回動かしますが、それプラス2タッチでできるということになります。
□囲むということでは他に何かありますか。
=⇒これはもう趣味の領域になりますが、ルビ表示をさせるときがよくあるので、ルビ表示用の文字列で囲むということもしています。その中では、太字にする、上付き文字にする、下付文字にする、割注に入れるなども設定しています。それでひらめきましたが、この中にマクロの関数を入れてみようと思います。例えば、"mid("と",)" で囲むというイメージです。まだ設定数は少ないので、もっと活用できそうです。
□文章を作成する際に、誤変換したものを再変換するということがありますが、この機能はどうなっていますか。
=⇒最初はまったく考えませんでしたが、そのようなニーズもでてきたので、取り入れ
ています。再変換したい文字のところにカーソルをおき、ワンタッチで処理します。文字入力ダイアログにカーソルのあった場所の単語が取り込まれ、変換キーを押すと再変換してくれます。エンターキーで文書に書き込まれ、修正完了となります。文字入力ダイアログが出ているので、文字を追加するとか修正するとか削除するとかも可能となります。
□ほしい文字列がうまく取り込まれないことも考えられますが。
=⇒その通りです。そこで、指定した文字列を入力ダイアログに取り込み、それを再変換、修正するという機能も入れました(この機能はそれほど使われないので、他の機能を追加したことに伴い削除しました)。
□これらの操作もワンタッチなんですか。
=⇒機能呼び出しはワンタッチです。後は変換キー、矢印キーとエンターキーです。
□プログラム作成用としての機能にはほかに何がありますか。
=⇒プログラム作成用のことももちろん考えています。いくつかありますが、便利なのは指定範囲の行頭にコメント行にするために" ''"を挿入する機能です。これの逆の、" ''"をとるというものもあります。デバック行を使ってテストするときなど便利です。あとは、例えばイコールの前後をひっくり返すというのがあります。
pos_fl$[0] = @Filename$ の文を、=を中心にひっくり返します。次のようになります。スペースの問題はありますが、まあまあでしょう。
@Filename$=pos_fl$[0]
 これも記号を複数設定できますので、"="だけでなく、自分のニーズに合ったものを設定できます。
 また、変数名を取り込むというものもあります。DIM文を範囲指定して処理をします。変数名が取り込まれます。取り込まれた変数名は利用可能となります。最大40個ですので、その範囲で保有ができます。追加すると、先に保有されたものが削除されていきます。また、使った変数名は一番前に移動します。保有している変数名を全部書き出すことができます。これは変数名の保有が一過性であることからです。次にハイパーコピデルを動かし、書き出した変数名を取り込むと再現されます。書き出した変数名を直接修正できますので、不要なものを削除、必要なものを追加できます。この処理はワンタッチとはなりませんでした。もうキーがなくなってしまったからです。具体的には、F6、矢印キーで処理を指定、エンターキー、矢印キーなどで指定、エンターキーとなります。
□最後に、言っておきたい機能をどうぞ。
=⇒このハイパーコピデルの有効性は、ケース・バイ・ケースです。つまり、その人のニーズいかんです。
 それでは、最後として、2.5項目ほど取り上げます。
 まずは、置換え関係です。検索もありますが、便利なのは置換のほうです。
 このように使います。
 まず、置き換えたい単語の先頭にカーソルを置きます。そしてワンタッチキー(J)です。すると、カーソルの単語が取得され、入力ダイアログがでてきます。これでよければそのままエンターキー、悪ければ修正してエンターキーです。すると、次は置換え後の文字を指定するダイアログが出ます。初期値は先ほどの置き換えたい文字列です。ここで修正をし、エンターキーです。指定範囲の状態になっているので矢印キーで範囲を設定しエンターキーです。するとその指定範囲内で置換えられます。これは便利です。特にマクロ(プログラム)作成の際です。同様な操作で検索及び検索の続行ができます。それぞれワンタッチです。これらあわせて1.5項目でしょうか。
 最後は、このハイパーコピデルの欠点を補うものです。ハイパーコピデルのもとで処理をしているとき、やはり、何回かに1回は、ハイパーコピデルを動かしているのを忘れてしまい、文字を作成するためにキーをたたきます。すると、ハイパーコピデルでのワンタッチキーとなってしまうので、意図しない動きとなってしまいます。その際は、処理がどこへいっているのかわからないことがあるので、その場合は、右クリックからマクロの終了を選びます。
 しかし、マクロを終了させるというも芸がありません。そこで、意図せず何かの処理をさせてしまった場合(Tを押すと一行削除になります)、処理を前に戻すという機能はどうでしょうか。
 このケースだけでなく、その他の場合のためにも、処理を一回戻すという機能を入れています。あわせて、戻した機能を1回進めるというのも入れています。操作キー、矢印キーで処理を選択、エンターキーという操作です。これも、前回の処理が前に来ていますので、それを知っていると、操作が省略されて、操作キー、エンターキーのツータッチで可能です。
 聞くところによると、操作を戻す際の一連の操作の定義することができます。複数の操作を一括して定義できるということです。それを定義すれば、個々の細かい処理がまとめられ、一瞬で元に戻ります。これには対応していませんが、機能を決めて対応すると、さらに便利になると思っています。

 長くなりましたので、今回はおしまいにします。

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